2019年8月9日金曜日

寒い8月

 日本の皆さんこんにちは。8月ですね。オーストラリアは冬です。寒いです。羨ましいと思ったそこのあなた。その考えは甘い。一年に二度も冬を迎えると人はどうなるか。口蓋垂が腫れます。19回目の夏を迎える前に20回目の冬を迎えてしまった自分はいま春夏秋冬順番に巡ってくることのありがたさを口蓋垂で感じているところです。。。



 最近はエクスプレスサービスという名のお急ぎ点検をよく任されるようになりました。

一番手前の青いリフトを使います

一台あたりの点検にかけられる時間は約20分。

先輩とタッグを組んでその間に点検作業とカルテ(?)の作成を終わらせます。


作業内容としては灯火類、エンジン周り、足周り、ワイパーなど一つ一つ書くとキリがありませんが、もちろんこれらの作業は正確に、かつ素早く、抜け漏れの無いように一台一台確実に行う必要があります。

 しかし最初はそれらの並立が難しく、どれか一つに集中すると二つがだめになりと散々で先輩の足を引っ張りまくりでした。



 見かねた先輩整備士から、正確性と素早さを両立させるためには毎回全く同じ動きをすることがポイントだ、というアドバイスを受けました。

慣れることとは似ているようで少し違って頭を使って自分を作業に慣れさせるためのテクニックといったほうが近いでしょうか。

振り返ってみると自分は思いつきで作業をしていました。



 作業で効率の良い動線を見つけ、その動線で作業を覚える。

そこからは自然に抜け漏れが無くなって、エクスプレスサービスを任されることも増えてきました。



 最近ではどれだけ作業をスムーズに繋げて正確に行えるかタイムアタックのような気持ちでエクスプレスサービスに取り組んでいる自分がいます。

はじめの作業することだけでいっぱいいっぱいだった頃から比べると大きな成長だと自分では思っています。

また、エクスプレスサービスでない点検作業でもこのアドバイスが役に立っていて経験値が上がっていることを日々実感しています。

Shotaroです。





さて。
文字ばっかりですいません。

 今月も作業に集中するあまりまとまった写真が撮れていないので写真にコメントをしていく形で振り返っていきたいと思います。
それではどうぞ。
粋!
エクスプレスサービスをしていると、なんとひとつ上のJun先輩が整備したクルマが!時間が迫るなかでしたがつい嬉しくなって写真を撮りました。先輩の整備した車両がお客様と元気に走ってまたこのScotts Hondaに戻ってきたということを思うとなんだかとても感慨深いです。そしてこの車両をまた自分が整備して次のサービスまで元気に走れるようにするんだという責任感が整備により一層力を入れさせます。


ブレーキパッド測定ゲージ

赤~黄は1mm刻み、緑は2mm刻み
お次はこちら。ブレーキパッド測定のためのゲージです。学園の授業でブレーキパッドを取り外し、ノギスのデプスバーを使い小数点以下の数値まで正確に求めていたことを思い出します。しかし現場ではそんなことをしていたら時間がいくらあっても足りないよ!とのこと。重要なのは次の点検までにお客様が危険な目に合わないかということであり、先輩整備士たちは測定せずにも新品時から比べて何割が残っているかを目で確認して、大体の数値をカルテに記入していました。

 はじめはこんな整備が許されるのか!と信じられない気持ちでいましたが、その訳が最近になってようやくわかり始めてきました。だってだいたいわかるじゃん。
 自分はいま石鹸の例えを思い浮かべています。一ヶ月前に開けた石鹸がどれだけ減ったかを見ればあともう一ヶ月持つのか、半月持つのか。はたまた一週間後にはもう怪しいのかは大体の予想がつきます。怪しいと思ったら測定値を示して交換をおすすめする。先輩整備士の感覚としてはこんなところでしょうか。

 しかしまだ経験の浅い自分にはこの方法は早すぎるとも思っているのでここでブレーキパッド測定ゲージの登場です。確かに目視確認だけと比べると時間はかかりますが、ホイールの隙間から測れるのでホイール、ましてやブレーキパッドを取り外す必要がないのでそれを考慮するとかなりの時間短縮になります。それでもいずれは卒業できるようにどんどん経験を積んでいきたいと思っています。



送り状

 これは確かステアリングギアボックスの箱についていた送り状です。よく見てみるとこの部品はメルボルンのAUH本部から送られてきたようです。早いものでメルボルンを離れてからもう二ヶ月が経とうとしています。配属前研修のときにお世話になったデニスさんとコリンさんは元気にしているでしょうか??


君は確か・・・
最近一階にキンキラキンのアイツがやってきました。オーストラリアホンダ50周年記念の金色兄弟の長男(的立ち位置)NSX。前に会った?その時はナンバープレートの部分がHONDAだったかな。パシフィックハイウェイ沿いで一番輝いているのは君です。どんどんお客さんを呼び寄せてくれ!



ハンドブレーキ

 ハンドブレーキの引き代調整をしたときに偶然写真を撮っていました。
ハンドブレーキは信頼性を高めるために油圧ではなくワイヤーで操作を行う(一般的には)のですが、車輪が2つあるので当然ブレーキも2つ、両方を一つのレバーで操作をしなければなりません。そこで力を均等に分配するための機構としてこちらのイコライザーが組み込まれています。・・・と学園の授業で習ったのを思い出しました。いい復習?というよりかはもはや実践です。とても役に立っています。





最後まで読んでくれてありがとうございます!次回もお楽しみに!

2019年7月10日水曜日

ディーラー研修スタートしました。

タイトルの通りAU組もいよいよディーラーでの研修が始まりました。
私が配属されたのはこちら!

Scotts Honda
日本のホンダディーラーとはだいぶ趣が違います。ビルです。地下に駐車場があり、1階はセールスとサービスの受付、2階が整備場、3階にはオフィスと車庫があります。
スロープを背に整備場を望む
車はこれらの階層を螺旋スロープで移動します。

スロープの入り口
研修といえども実際にお客様の車を触るので下手なことはできません。現在は見習いとして先輩整備士の隣で教わりつつお手伝いをしながら、彼らの仕事を盗んでいます。
少しでも早く一人でも仕事を任せてもらえるようになるため日々精進しております。




さて今回は興味深い写真をいくつかピックアップしてご紹介します。


新品と使用済み

新品と使用済み
まずはじめにエアフィルターの新品と使用済みのものを比較した写真です。左の画像は外側、右の画像はエンジン側です。汚れの付き方から左の画像の面から右の画像の面に空気が流れていることがわかると思います。
ご覧の通り全く違う色をしていますがこれらは最初は全く同じもので、使っているうちに変色してこのような状態になるのだそうです。
実際に道路を走っている車を整備するからこその発見です。



天然バークチップ

タイヤと比較

お次はこちら。稀に見る大漁にワークショップは一時騒然(笑)となりました。
車を下から覗いてみるとカバーの隙間に落ち葉が詰まっているのが見えたのでエアガンで吹くと次から次へとどんどん出てきた天然バークチップと落ち葉たち。日本との植生の違いを思い知らされます。マフラーの近くまでぎっしり詰まっており火が着けばあわや大惨事でしたが、阻止。一般的なプランター一杯分はあるでしょうか。一体どんな道をどれだけ走ればこんなに溜まるのでしょうか。。。






VTEC TURBOエンジンのヘッドカバーを開けた様子
お次はこちら。VTEC TURBO搭載エンジンのシリンダーヘッドカバー内部の画像です。つまりシリンダーヘッド。ペアになったワークメイトがたまたまシリンダーヘッド交換作業をする事になり、間近で観察することができました。

御覧ください。なんだかスッキリしていますね。そうなんです。カムが各シリンダー各ポートにひとつずつしかありません。勉強不足だ!という声もあるとは思いますが、実際、知りませんでした。VTECといえばいくつもカムがついたボコボコピカピカのカムシャフトとメカメカで複雑なロッカーアームのイメージがありましたが、どうやら機構の肝はこいつみたい。

VTC機構?
リフト量には関与せず、バルブタイミングのみを変化させているようです。うーん。多少の騙された感がありますが、性能は確か。こんな事になっていたんですね。勉強になりました。


これは・・・!

日本の国内市場
お次はこちら。ごめんなさい。とても興味深いナンバープレートを付けていたのでそのまま載せてしまいました。
オーストラリアでは車のナンバーの自由度が高く、色々なデザインがあります。こんなにたくさん→https://www.myplates.com.au/products/index.html

こちらの写真は日本サイズのナンバープレートで、何やら日本語も書いてありますね。外国のナンバープレートはかっこいいという感覚は世界共通なのでしょうか。少なくともオーストラリア人の一部には当てはまるようです。隣の芝は青い。自分には難しすぎてこの意味深な文字列からは面白い雰囲気しか読み取れませんでしたが、これがデフォルトなのかこのサイズのナンバープレートにはほぼ間違いなくこの文字列が見られます。謎です。(笑)




2019年6月10日月曜日

CIVICハッチバック トウバー取り付け

トウバー取り付けです。

トウバーとはつまり牽引棒、トレーラーを引っ掛けるしっぽのことで、こちらでは割と頻繁に見かけます。

取り付けの大雑把な作業内容としては
・リヤバンパーを専用のものに交換
・牽引車両の灯火類のために配線
の二種類です。

それでは写真とともに振り返ります。

NOしっぽ

こちらが作業前。まずはバンパーカバーを外します。

外れました

中からバンパーが現れます。これを金具のついた専用のものに交換します。
☆写真右上に空気穴(黒い四角の部分)がありました。ドアを閉めるとパタパタします。
こんなふうに留められているので・・・

外します
どんどん外していきます。順調です。

左後方から
このあとマフラーと支持部の間に少し細工をするので、そのためのスペースを確保する必要があります。マフラーが邪魔です。
左後方から
マフラーはラバー製の部品で車体に吊り下げられるように取り付けられているだけなので少し油を塗ってバールをうまく使えばにゅるりと外れます。
写真右がリヤ
マフラー先端の支持ラバーを外してしまうと根本に大きな負担がかかります。それを防ぐために針金でスタビライザーに吊り下げてみました。

何ということでしょう
スペースができたので間に挟まっていたバッフルプレートを取り外すことができました。


それでは「細工」です。
テンプレートに沿って下書き
バンパー部分を今までよりもより強力に車体に固定するため、金具のついた専用バンパーでは固定ボルトが増えています。しかしそのための穴が足りないので新たに車体に穴を開ける必要があります。
右側
こんなかんじ
下側の穴は初めから空いていました
まずは小さな穴を開けてから大きな穴を開けます。
固定部とバンパーバーは別体でした。


新たな部品が付くことによって今までの部品と干渉する部分が出てきてしまうので、形状に合わせてカットします。第二の細工。
バッフルプレート

こんなふうにボルトを避けます




バンパーカバー裏側の様子

バンパーカバーの裏側には予め加工用のケガキ線がありました。それを基準に穴あけ部分を決め、ドリルで穴を開けます。
エアのこぎり
切ります。
断面
あんまりのこぎりを押し付けすぎると断面はデロデロに・・・。溶けてまたくっついてしまいました。
バンパーカバー裏側、左側が下
こんな感じになりました。ここからトウバーを出すわけです。




トレーラー部の灯火類の電源はヒューズボックスから引っ張ります。
運転席のヒューズボックスまでの経路。
裏を通します
左ハンドル用ベースに作られているのか、左側を通るルートです。すごく無駄が多い。
色を間違えないように
根本に見えるキャップを先に通しておくのを忘れるとやり直しです。
運転席のヒューズボックス付近
電源を分けてもらいます。
動作確認
バンパーカバーを取り付ける前に作動確認をします。
ソケット取り付け後カバーを付けた
輝いている
トウバーの傍らにソケットを取り付けます。
ご立派ァ!!
要のジョイント部を取り付け・・・
インフォメーションステッカー
インフォメーションステッカーを貼り付け・・・
完成
ようやく完成です。




我々が半日以上かけてやっと完成させたこの作業を、現場では2時間で完成させることが求められるそうです。はじめての作業だったので今回に限って時間がかかるのは仕方ない部分もありますが、はじめての作業でも正確性とともに時間も意識して作業ができるようになりたいと思いました。トウバー取り付けは現場でも行う機会があると思われるので、この要領をよく頭に入れておきたいと思います。

2019年4月7日日曜日

現在我々はオーストラリアホンダのワークショップで整備実習を行っています。

内容としては1,000(一ヶ月)、10,000km(十二ヶ月)点検に始まり、洗車、パンク修理、フロントサスペンション交換、トランスミッション交換(作業中)などをさせていただいています。ディーラー配属までにまだまだたくさん学ぶことがありますが一つ一つ確実に身に着けていきたいと思っています。


さて、こちらの写真。

右リヤ

左リヤ







CIVIC typeRの点検している時に見つけたタイヤの傷の写真です。
左右のリアタイヤに同じような傷ができていたので興味深く思い、少し考察してみました。

この傷からわかることは、

・ブレーキ時にできた傷であること
  →FF車のリアは駆動されず、傷ができるとしたらブレーキ時であろうから
・ブレーキを掛けたのは直進時で、しかもかなり強烈であったこと
  →左右均等にトレッドがえぐれるほどの傷ができていたから
・後輪はポジティブキャンバーになっているであろうこと
  →タイヤの中心よりやや外側に傷があったから
   →最も強く接地している部分に傷ができると考えられるから
・異物による傷ではないであろうこと
  →左右同じ位置に同じような深さで傷ができていたから
   (左右同時に異物を踏んでいた可能性も0ではないが・・・)


また、この写真をよく見るとトレッドがえぐれている方向と擦れたような跡が伸びている方向が逆になっています。
なんとなく2つは同じ向きに伸びる気がするけどこういった傷になるのはなんでだろう・・・?そんな疑問が浮かんだのでちょっと考えてみました。

ブレーキを掛けたときに付いた傷だとすると
①ブレーキをかける
②タイヤの接地面が車両の進行方向に踏ん張る
③接地面が地面から進行方向とは逆向き方向へ力を受ける
 →このときに地面と擦れると跡がタイヤの回転方向へ伸びる
 →踏ん張ろうと思っても溝があると力に負けてに溝へ向かって崩れる

こんなところでしょうか?
結局どちらも同じ力によって生じたものであろうことがわかりました。



プロの整備士には点検を通して見つけたほんの些細な変化、異常でもそこから多くの情報を読み取り、車になにが起きているのかを推測する力が求められていると思います。
今回の事象で言えば
・トレッドに傷
 →急がつく運転がされている可能性(急発進、急ブレーキ、急ハンドル)
  →ブレーキパッド・タイヤの減りが通常に比べて大きい可能性
  →エンジンオイルの劣化も通常より早まっている可能性
  →サスペンションが酷使されている可能性
  
こういった推測力が現場での作業効率、確実性をアップさせると思います。
今の自分ではまだこんなものですが、これから更に経験を積んで少ない情報からより多くの情報を得る力をつけていきたいと思いました。


実際に走っている車を点検することはとても勉強になります。

2019年2月19日火曜日

Shotaroの一発目

はじめましてShotaroです。

このブログでは私ShotaroのAU研修を発信していきます。

主に自動車整備、たまにプライベートなどいろいろ書いていこうと思っています。

昨日より今日、今日より明日と毎日コツコツ学び、
2019年を充実した年にしたいと思っています。

更新は毎月10日頃です。

毎月ぜひお楽しみに!

CIVIC ミラー交換

右のミラー交換を任されました。 割れたミラー これでは安全に走行できません。 スピーカー兼カバー こちらのスピーカー兼カバーを取り外すのに実はドアトリムの上部を剥がす必要があります。端から、割れないように少しずつツメ、ピン...