最近はエクスプレスサービスという名のお急ぎ点検をよく任されるようになりました。
一番手前の青いリフトを使います |
一台あたりの点検にかけられる時間は約20分。
先輩とタッグを組んでその間に点検作業とカルテ(?)の作成を終わらせます。
作業内容としては灯火類、エンジン周り、足周り、ワイパーなど一つ一つ書くとキリがありませんが、もちろんこれらの作業は正確に、かつ素早く、抜け漏れの無いように一台一台確実に行う必要があります。
しかし最初はそれらの並立が難しく、どれか一つに集中すると二つがだめになりと散々で先輩の足を引っ張りまくりでした。
見かねた先輩整備士から、正確性と素早さを両立させるためには毎回全く同じ動きをすることがポイントだ、というアドバイスを受けました。
慣れることとは似ているようで少し違って頭を使って自分を作業に慣れさせるためのテクニックといったほうが近いでしょうか。
振り返ってみると自分は思いつきで作業をしていました。
作業で効率の良い動線を見つけ、その動線で作業を覚える。
そこからは自然に抜け漏れが無くなって、エクスプレスサービスを任されることも増えてきました。
最近ではどれだけ作業をスムーズに繋げて正確に行えるかタイムアタックのような気持ちでエクスプレスサービスに取り組んでいる自分がいます。
はじめの作業することだけでいっぱいいっぱいだった頃から比べると大きな成長だと自分では思っています。
また、エクスプレスサービスでない点検作業でもこのアドバイスが役に立っていて経験値が上がっていることを日々実感しています。
Shotaroです。
さて。
文字ばっかりですいません。
今月も作業に集中するあまりまとまった写真が撮れていないので写真にコメントをしていく形で振り返っていきたいと思います。
それではどうぞ。
粋! |
ブレーキパッド測定ゲージ |
赤~黄は1mm刻み、緑は2mm刻み |
はじめはこんな整備が許されるのか!と信じられない気持ちでいましたが、その訳が最近になってようやくわかり始めてきました。だってだいたいわかるじゃん。
自分はいま石鹸の例えを思い浮かべています。一ヶ月前に開けた石鹸がどれだけ減ったかを見ればあともう一ヶ月持つのか、半月持つのか。はたまた一週間後にはもう怪しいのかは大体の予想がつきます。怪しいと思ったら測定値を示して交換をおすすめする。先輩整備士の感覚としてはこんなところでしょうか。
しかしまだ経験の浅い自分にはこの方法は早すぎるとも思っているのでここでブレーキパッド測定ゲージの登場です。確かに目視確認だけと比べると時間はかかりますが、ホイールの隙間から測れるのでホイール、ましてやブレーキパッドを取り外す必要がないのでそれを考慮するとかなりの時間短縮になります。それでもいずれは卒業できるようにどんどん経験を積んでいきたいと思っています。
送り状 |
これは確かステアリングギアボックスの箱についていた送り状です。よく見てみるとこの部品はメルボルンのAUH本部から送られてきたようです。早いものでメルボルンを離れてからもう二ヶ月が経とうとしています。配属前研修のときにお世話になったデニスさんとコリンさんは元気にしているでしょうか??
君は確か・・・ |
ハンドブレーキ |
ハンドブレーキの引き代調整をしたときに偶然写真を撮っていました。
ハンドブレーキは信頼性を高めるために油圧ではなくワイヤーで操作を行う(一般的には)のですが、車輪が2つあるので当然ブレーキも2つ、両方を一つのレバーで操作をしなければなりません。そこで力を均等に分配するための機構としてこちらのイコライザーが組み込まれています。・・・と学園の授業で習ったのを思い出しました。いい復習?というよりかはもはや実践です。とても役に立っています。
最後まで読んでくれてありがとうございます!次回もお楽しみに!