2019年11月10日日曜日

自分の車を診る

最近エアボーイとオイルフィルターレンチを新調したShotaroです。




たまに移動販売車が整備場に来てくれるのでそこで購入しました。


Jasonさん
この移動販売車のことをブログで発信したいと伝えたところ快く写真撮影を許可してくださったJasonさん。ありがとうございます。ダンディー!


車内
車内はこんな感じです。一面工具まみれ。


そしてこちらが今回購入したオイルフィルターレンチとエアボーイです!

じゃん

固く締まったオイルフィルターを外すのにこの工具が便利なのですが自分は持っておらずいつも先輩に借りていました。ほとんど毎日借りていたのでここは一つ自分のものがあってもいいなと思いこの度ついに購入しました。
まず気持ちが違います。最高です。







さて。
私の乗っている車もついに六ヶ月点検を迎えました。
自分で点検を行い写真もしっかり撮ったので今回はその様子を振り返りたいと思います。



作業はジョブカードをもらうところから始まります。

ジョブ・カード(表)
表面にはお客さんや車の情報、そしてやるべき作業が書かれています。


ジョブ・カード(裏)
裏面は作業報告と測定結果、ボディーチェックなどです。

このジョブカードを確認しながら地下の駐車場へ車を取りに行きます。




テストドライブを終えたら、まずは整備場に入ってすぐのところにミラーがあるのでそこで車両後方についているライトを通りすがりに点検します。


作業終了後に写真を撮っていなかったことを思い出して撮った写真


ホイスト(リフト)に入ったらライトをすべて点けて車両の周りを一周してレンズの割れなどがないかを確認しつつスペアタイヤの空気圧が低くないかを触って確認します。しかし・・・

これは邪魔です
荷物が乗せっぱなしになっていると確認がしづらいので点検の前に荷物を出しておきましょう。



一通り確認したらログブック記入とステッカー作成をします。


ログブック
最終的にすべてやらなければいけないのでまずはじめに全てチェックしてしまいます。日付、走行距離、Repair order number (作業管理番号?)、自分のサイン、そして次回の点検時期を記入して最後にスタンプを押します。



OCTー2019又は1万キロ。

前回貼ったステッカーです。当日は10/29日。気がつくとこんな時期で危うく整備をすっぽかすところでした。整備時期に整備に来ないお客さんの気持ちも理解できます。

次は来年の4月

貼り替えました。


ステッカーを貼り終えたらボンネットを開けてカバーを掛けます。



車を持ち上げる前にボンネットの中を一通り確認してしまいます。

交換するパーツを取りに行くついでにバッテリーの診断機も持ってきます。
バッテリーの型番を入力して温度を計測すると診断してくれます。
Good Battery
別に何も言われないので着けていますが時計は外すべきなのでしょうか?



ウォッシャー液をゼロにした
さて今回は少し気になっていたウォッシャー液のタンク容量を調べるために予めタンクを空にしておきました。


4l用意しました。
4リットル


満タン
あとから洗浄剤を入れるので少し余裕をもたせておきます。

残り1.25lくらい

3lは入らないようです。

洗浄剤
はじめから洗浄剤を入れておくと水を注いでいる最中に泡が溢れてちょっと精神衛生上よろしくないので自分は最後に入れるようにしています。

クーラントのリザーバタンク
リザーバータンクにはMAXとMINの印があるので水面がその間に収まっていることを確認した上で気持ち多めに入れておきます。ただし水温とともに水面も上下することも考慮してクーラントが冷たいときにはあまり入れすぎないようにしましょう。


ブレーキフルード
ブレーキフルードもちゃんと入っています。まだ透き通っています。


きれいです

上から見える範囲でオイル漏れがないかを確認します。ヘッドカバーガスケットやタイミングチェーンカバーのガスケットからオイルが持てれいることが多いのでそのあたりに注意して確認します。

あけます
一通り終わったら車両を持ち上げる前にオイルフィラーキャップを外しておきます。
エンジンにオイルが入っているか入っていないかは一見しただけではわからないのでこれを目印にしてオイルの入れ忘れを防止します。


ジャッキアップポイント
いよいよ車両をあげます。




上げました。カバーが付いているのでカバーを外します。


メス側とオス側の隙間がほとんどない
このカバーは6本のタッピングネジとこちらのピン2本で留められています。

外したピン
こちらのピンは外すときはドライバーでオス側を回して外し、取り付けのときはメス側にオスを押し込むだけで固定ができるのですが、何回もつけ外ししたものは外すときにネジが滑ってしまってなかなか外れてくれません。メス側とオス側の隙間が小さいので他のピンのようにマイナスドライバー等でこじって抜くということもできず結構苦戦します。


カバーが外れました
カバーが外れました。


L15エンジン
下からエンジンを覗くとこんな感じです。個人的にはオイルフィルターの位置にこだわりが感じられて好きです。というのも外す際に手にオイルが滴ってこない!しかし今回はオイル交換のみなので外すことはありません。ちょっと残念です。

オイルボーイ
オイルボーイに抜いたオイルを集めます。



ドレンボルト
オイルボーイを下に待機させてドレンボルトを緩めます。17mmです。


使用前(手前)と後(奥)
ドレンボルトのワッシャーは毎回交換します。手前が使用前で奥が使用後、見えているのは両方ともボルト側です。バリがなく丸くなっているのがボルト側の目印です。
潰れて密封します。


タイミングチェーンカバー付近を確認
オイルを抜いている間にボンネットからは見えない部分にオイル漏れがないかを点検します。上の画像はタイミングチェーンカバーを下から見た様子で手前に見えるのがドライブシャフトです。



エンジンとトランスミッションの境目
こちらもオイルでできた汚れは見当たりません。


左フロント
足回りも点検します。ゴム部品やホース類、可動部といった特に弱い部分に異常がないかを点検します。


左リヤ



ブッシュ
異常なし!



締めます
オイルを抜き終わったらドレンボルトを締めます。このとき自分はドレンボルトを右手に持ったら必ず左手にはリングスパナを持って絶対に締め忘れることのないようにしています。締め付ける強さは40Nmですが大体この封緘?マークを目印にしています。


カバーには車種により様々な工夫がある
カバーには組み合わさる凸部があったりします。ネジを付ける前にこれをはめ忘れるとやり直しです。



はめます
こんな感じです。



タイヤ溝を調べつつタイヤの空気圧を調整します。


上がタイヤ、下がブレーキ
この国は左カーブより右カーブが多いのでタイヤは左フロントから減る傾向にあります(笑)。
今のは言ってみたかっただけですがラウンドアバウトのせいで右カーブは多いというか長くて、実際にタイヤは左フロントが一番減っていることが多いです。
タイヤの溝を測定した結果自分の車も例に漏れず左フロントが減っていたのでX字にローテーションをします。


タイヤを外します。

まずカバー
特にコツはいりません。ガバっと外します。カバーを置くときは外側に傷がつかないようにタイヤ側を下にして置きます。



緩めるときは
緩めるときは、

最大出力
MAXパワーで緩めます。



ホイールを一つずつ緩めて外して、とやっていると大変なのですべてのナットを一度に緩めてしまいます。しかし次のホイールナットを緩めている最中に緩め終わったホイールが落ちてしまうと大変なので一本残しておきます。


一本残す

INDIA
ホイールをよく見るとINDIAの文字が。インドから来たんですね。



ホイールが外れたらブレーキを点検します。


頭12mmのボルトが入ります
この車両のリヤブレーキはドラムです。今回は簡単に外れましたがはずれないときはこんなふうにボルトを使って開けます。

ドラムを外した

ドラムを外しました。


異常なし
シューの残りも問題無し、フルード漏れも無し。健康です。



続いてフロント。フロントはディスクブレーキです。
パッド残量よし。




ピストン側も均等に減っています。

窓からピストン側のパッドが見える



ディスクの厚さはパッド交換の際にディスク研磨が可能かどうかを判定するために測定します。パッドのほうが早く減るのでこちらの残量はパッド交換時以外測定することはありません。ちなみにこのディスクの限度値は19mmみたいですね。
限度値



さてホイールを取り付けます。このときバルブを下にしておくと後でカバーを取り付けるときに楽です。





バルブを下に





そして取り付けの際もインパクトを使いますが・・・
締め付けるときは



出力を抑えて締めすぎないようにしましょう。

出力「2」



すべて締め付けたらタイヤが付くまで車両をおろします。


トルクレンチで締める
トルクレンチを110Nmに設定してすべてのホイールナットを確実に締めます。このときにホイールナットが回らないならインパクトの設定が強すぎです。


締め終わったら車を下ろしきってカバーを取り付けます。
ここで先程バルブを下向きにしておいた恩恵が受けられます。

カバーを取り付ける
カバーの溝にバルブを合わせてバチン。



オイルを入れます。この車両はオイル交換のみの場合は3.4lが規定ですがここのディーラーではディップスティックのMAXまで入れるようにしていて、そのために300mlほどプラスします。

オイルの蛇口


3.7リットルくらい





キャップを閉じる
注ぎ終わったらキャップを閉じてエンジンを掛けます。



ぴったりで嬉しい
ぴったりです。嬉しい。

最後に点検した部分のキャップがきちんとしまっているかをもう一度確認してボンネットを閉めます。

ひとまず終わり

一通り終わったら車両チェックをします。


これは・・・
その最中ボディーに白い線を発見・・・いつの間に・・・これにはがっかりです。


ぴろろ~ん


と思いきやこれは蜘蛛の糸でした(笑)。一瞬ドキッとしました。




そして最後に作業報告を書いて作業は終わりです。




自分の乗る車は自分で面倒を見たい人だったのでそれがかなってとても嬉しいです。
残り一ヶ月ほどですが最後まで事故なく大切に乗ってあげようと思っています。







最後までご覧いただきありがとうございました!

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