2019年12月17日火曜日

CIVIC ミラー交換

右のミラー交換を任されました。

割れたミラー

これでは安全に走行できません。

スピーカー兼カバー

こちらのスピーカー兼カバーを取り外すのに実はドアトリムの上部を剥がす必要があります。端から、割れないように少しずつツメ、ピンを外していきます。
ミラーから出ているケーブルは電動ミラーとサイドミラーウインカーのものです。ドアトリムの奥にカップラーがあるので外します。

新しいミラーに映るミラーのないドア

新しいミラーにはカバーが付属していませんでした。カバーを変えるだけで車体色にかかわらず同じ車種で同じ部品を使えるようにする工夫ですね。

カバー内側のガイド
カバー取り付けの様子。なかなかはまらないなと内側を覗くとそこにスライダー?ガイドが。これに従ってはめると難なく成功。まず観察。観て察する。まさにこのことです。
お着替え完了

あとは外した手順で元通りにします。

元通り

普段は初めてのことも多くコリンさんやデニスさんに隣についてもらって作業することが多かったのですが、今回のミラー交換は、点検以外で最初から最後まで任せてもらえたはじめての仕事でした。少しずつ経験を積んでこいつになら任せられる、そういう信頼と確かな技術を身に着けていきたいと思います。

GOR(オフ)

イースターの連休に四人でグレートオーシャンロード(以下GOR)へ行ってきました!
天気に恵まれ、十二使徒やLoch Ard Gorgeなどを筆頭にもはや目に映るすべてが絶景。
その旅の一部をご紹介・・・

地図です。
ウォーナンプール~~アポロベイ~~メルボルン
(←  GOR  →)
ほぼ同縮尺のJAPAN

地図を並べるとどちらも湾に注ぐ河口付近に都市があり、なんとなく似ています。


メルボルンから折り返し地点のウォーナンプールまでが約380kmなのでホンダ学園(関東)から名古屋くらいの距離です。



写真たち。
十二使徒にて。多くの観光客が訪れていた。

Loch Ard Gorge にて。
水は冷たかった。


手乗り野インコと木の上の昼寝コアラの撮影にも成功しました。野生。ワイルド。

思ったよりも大きい


コアラのララバイが聞こえてくる

道中路肩に倒れるカンガルーと思われる動物の亡骸を目撃しました。交通量のあまり多くない道だからか、事故から相当時間が経っているにもかかわらず回収される様子は全くありません。日本ではいくら交通量の少ない道でも長期間放置された動物の死体を見ることはなかったのでその違いがどこから来るのかが気になりました。回収の仕組み?国土の広さ?国民性?
生きたカンガルーもぜひ見たかったのですが今回の旅では遭遇できませんでした。残念!


にゅ。

道路を走っているとたまに見かけるこちら。私はこちらに来て初めて目にしました。モノとしては上端に反射テープが貼られたラバーの板で、それがアスファルトに埋まっているというか生えている。踏まれて地面に倒れても、割れずにまた起き上がります。けなげ。

空が高いです。

George's pizza(手前)

アポロベイという町のピザ屋で食べたピザが最高に美味しかったので個人的におすすめしておきます。エビときのこにチーズ、オリーブ玉ねぎその他もろもろたくさんのってボリューム満点!さすが店の名前がついているだけありました。アポロベイにお立ち寄りの際はぜひ(笑)


日本ではできない貴重な体験をすることができた二日間でした。

2019年12月10日火曜日

皆さんこんにちは。Shotaroです。
ブログの更新も今回が最後になりました。

12月に入ってクリスマス感が強まってきました。

街のあちらこちらでクリスマスのイルミネーションが輝いています。





12月3日でシドニーでの研修が終わり、今はメルボルンに来ています。

Yamatoがステイしているホストファミリーが受け入れをしてくださり、今はそこで生活しています。

こちらは我が家のクリスマスツリーです。




今回受け入れしてくださったホストファミリーは大のディズニーファンで、ツリーにはディズニー映画に登場するプリンセスたちがたくさん飾り付けられていました。







さて。
今月は写真で振り返ります。




まずはこちら。


セアカゴケグモ、通称レッドバックに遭遇しました。
苦手な方もいると思うので興味のある方は画像中央よりやや上のあたりを拡大して御覧ください。

この車両は全体的にクモの巣だらけで、かなり自然が豊かなお家にいたようです。そしてドライブシャフトのブーツを確認しているとそこには背中の赤いアイツが・・・。

このレッドバックはオーストラリア原産の毒グモで、日本でも各地でその生息が確認されています。毒を持っており、噛まれると命の危険こそ少ないものの重症化するとその神経毒による全身症状(嘔吐、発熱、高血圧、頻脈などが出る可能性があるそうです。


初めて見たので驚きましたが、日本でも「G」にはブレーキクリーナーと聞くので吹きかけてみたところ最初こそ暴れたものの徐々に弱って動かなくなったのでそこを捕獲、退治しました。近くでよく観察してみると背中の鮮やかな赤がとても印象的で、さすが名前になるだけあるなと感じました。





次はこちら。



ブレーキフルードのリザーバタンクの支持部品の塗装が剥げてそこが錆びていました。
錆の位置から見てブレーキフルードが付着したことが原因で間違いないでしょう。
考えられる状況としてはフルードを入れすぎて蓋を締めるときに溢れてしまいそれを十分に洗い流せなかったかそもそも水で洗い流さなかった、などでしょうか。
ブレーキフルードは塗装を侵します。万が一塗装面に付着してしまった場合は水で洗い流します。




それに関連してか右側の塗装が劣化していました。左側と比較するとよくわかります。
それなりに古い車だったので劣化も十分考えられますが、物理的に表面をダメージから守る他に不安要素を排除するという意味でもフェンダーカバーの重要性を改めて感じた一台でした。







次はこちら。
テストドライブの際、発進・加速時や登坂時といった負荷がかかるタイミングでエンジン回転数や車速には関係なく異音と振動がしたので車を上げてみてみると・・・



ドライブシャフトのブーツが破けてグリスが飛び出ていました。
自分は見つけただけで整備はしていませんが、テストドライブで実際に症状を確認できたことがとてもいい経験になりました。










ディーラー研修が終わり、帰国前に一週間の休暇を頂きました。

その休暇を利用してメルボルンの仲間たちと慰安旅行へ行ってまいりました。
集合写真はきっとみんなのブログに上がっているはずなのでここはスナップショットを。

オーストラリア大陸最南端に通じるC444道路の途中にビッグドリフトという砂丘があるのでそこへ行ってきました。
割とマイナーでホストファミリーもその名前すら知らない隠れた名所です。

駐車場から徒歩40分ほど離れた場所にあるのですがその道中はずっと原っぱと森。
砂丘感は全く感じられません。
歩く一行

愉快な一行

しばらく歩いていくと突然目の前に砂の山が。


砂山を登る一行
20m近くあるでしょうか。砂の山を登ると・・・


遠近感が狂う
ひたすら砂。


歩いた甲斐がありました。






最後までご覧いただきありがとうございました!










2019年11月10日日曜日

自分の車を診る

最近エアボーイとオイルフィルターレンチを新調したShotaroです。




たまに移動販売車が整備場に来てくれるのでそこで購入しました。


Jasonさん
この移動販売車のことをブログで発信したいと伝えたところ快く写真撮影を許可してくださったJasonさん。ありがとうございます。ダンディー!


車内
車内はこんな感じです。一面工具まみれ。


そしてこちらが今回購入したオイルフィルターレンチとエアボーイです!

じゃん

固く締まったオイルフィルターを外すのにこの工具が便利なのですが自分は持っておらずいつも先輩に借りていました。ほとんど毎日借りていたのでここは一つ自分のものがあってもいいなと思いこの度ついに購入しました。
まず気持ちが違います。最高です。







さて。
私の乗っている車もついに六ヶ月点検を迎えました。
自分で点検を行い写真もしっかり撮ったので今回はその様子を振り返りたいと思います。



作業はジョブカードをもらうところから始まります。

ジョブ・カード(表)
表面にはお客さんや車の情報、そしてやるべき作業が書かれています。


ジョブ・カード(裏)
裏面は作業報告と測定結果、ボディーチェックなどです。

このジョブカードを確認しながら地下の駐車場へ車を取りに行きます。




テストドライブを終えたら、まずは整備場に入ってすぐのところにミラーがあるのでそこで車両後方についているライトを通りすがりに点検します。


作業終了後に写真を撮っていなかったことを思い出して撮った写真


ホイスト(リフト)に入ったらライトをすべて点けて車両の周りを一周してレンズの割れなどがないかを確認しつつスペアタイヤの空気圧が低くないかを触って確認します。しかし・・・

これは邪魔です
荷物が乗せっぱなしになっていると確認がしづらいので点検の前に荷物を出しておきましょう。



一通り確認したらログブック記入とステッカー作成をします。


ログブック
最終的にすべてやらなければいけないのでまずはじめに全てチェックしてしまいます。日付、走行距離、Repair order number (作業管理番号?)、自分のサイン、そして次回の点検時期を記入して最後にスタンプを押します。



OCTー2019又は1万キロ。

前回貼ったステッカーです。当日は10/29日。気がつくとこんな時期で危うく整備をすっぽかすところでした。整備時期に整備に来ないお客さんの気持ちも理解できます。

次は来年の4月

貼り替えました。


ステッカーを貼り終えたらボンネットを開けてカバーを掛けます。



車を持ち上げる前にボンネットの中を一通り確認してしまいます。

交換するパーツを取りに行くついでにバッテリーの診断機も持ってきます。
バッテリーの型番を入力して温度を計測すると診断してくれます。
Good Battery
別に何も言われないので着けていますが時計は外すべきなのでしょうか?



ウォッシャー液をゼロにした
さて今回は少し気になっていたウォッシャー液のタンク容量を調べるために予めタンクを空にしておきました。


4l用意しました。
4リットル


満タン
あとから洗浄剤を入れるので少し余裕をもたせておきます。

残り1.25lくらい

3lは入らないようです。

洗浄剤
はじめから洗浄剤を入れておくと水を注いでいる最中に泡が溢れてちょっと精神衛生上よろしくないので自分は最後に入れるようにしています。

クーラントのリザーバタンク
リザーバータンクにはMAXとMINの印があるので水面がその間に収まっていることを確認した上で気持ち多めに入れておきます。ただし水温とともに水面も上下することも考慮してクーラントが冷たいときにはあまり入れすぎないようにしましょう。


ブレーキフルード
ブレーキフルードもちゃんと入っています。まだ透き通っています。


きれいです

上から見える範囲でオイル漏れがないかを確認します。ヘッドカバーガスケットやタイミングチェーンカバーのガスケットからオイルが持てれいることが多いのでそのあたりに注意して確認します。

あけます
一通り終わったら車両を持ち上げる前にオイルフィラーキャップを外しておきます。
エンジンにオイルが入っているか入っていないかは一見しただけではわからないのでこれを目印にしてオイルの入れ忘れを防止します。


ジャッキアップポイント
いよいよ車両をあげます。




上げました。カバーが付いているのでカバーを外します。


メス側とオス側の隙間がほとんどない
このカバーは6本のタッピングネジとこちらのピン2本で留められています。

外したピン
こちらのピンは外すときはドライバーでオス側を回して外し、取り付けのときはメス側にオスを押し込むだけで固定ができるのですが、何回もつけ外ししたものは外すときにネジが滑ってしまってなかなか外れてくれません。メス側とオス側の隙間が小さいので他のピンのようにマイナスドライバー等でこじって抜くということもできず結構苦戦します。


カバーが外れました
カバーが外れました。


L15エンジン
下からエンジンを覗くとこんな感じです。個人的にはオイルフィルターの位置にこだわりが感じられて好きです。というのも外す際に手にオイルが滴ってこない!しかし今回はオイル交換のみなので外すことはありません。ちょっと残念です。

オイルボーイ
オイルボーイに抜いたオイルを集めます。



ドレンボルト
オイルボーイを下に待機させてドレンボルトを緩めます。17mmです。


使用前(手前)と後(奥)
ドレンボルトのワッシャーは毎回交換します。手前が使用前で奥が使用後、見えているのは両方ともボルト側です。バリがなく丸くなっているのがボルト側の目印です。
潰れて密封します。


タイミングチェーンカバー付近を確認
オイルを抜いている間にボンネットからは見えない部分にオイル漏れがないかを点検します。上の画像はタイミングチェーンカバーを下から見た様子で手前に見えるのがドライブシャフトです。



エンジンとトランスミッションの境目
こちらもオイルでできた汚れは見当たりません。


左フロント
足回りも点検します。ゴム部品やホース類、可動部といった特に弱い部分に異常がないかを点検します。


左リヤ



ブッシュ
異常なし!



締めます
オイルを抜き終わったらドレンボルトを締めます。このとき自分はドレンボルトを右手に持ったら必ず左手にはリングスパナを持って絶対に締め忘れることのないようにしています。締め付ける強さは40Nmですが大体この封緘?マークを目印にしています。


カバーには車種により様々な工夫がある
カバーには組み合わさる凸部があったりします。ネジを付ける前にこれをはめ忘れるとやり直しです。



はめます
こんな感じです。



タイヤ溝を調べつつタイヤの空気圧を調整します。


上がタイヤ、下がブレーキ
この国は左カーブより右カーブが多いのでタイヤは左フロントから減る傾向にあります(笑)。
今のは言ってみたかっただけですがラウンドアバウトのせいで右カーブは多いというか長くて、実際にタイヤは左フロントが一番減っていることが多いです。
タイヤの溝を測定した結果自分の車も例に漏れず左フロントが減っていたのでX字にローテーションをします。


タイヤを外します。

まずカバー
特にコツはいりません。ガバっと外します。カバーを置くときは外側に傷がつかないようにタイヤ側を下にして置きます。



緩めるときは
緩めるときは、

最大出力
MAXパワーで緩めます。



ホイールを一つずつ緩めて外して、とやっていると大変なのですべてのナットを一度に緩めてしまいます。しかし次のホイールナットを緩めている最中に緩め終わったホイールが落ちてしまうと大変なので一本残しておきます。


一本残す

INDIA
ホイールをよく見るとINDIAの文字が。インドから来たんですね。



ホイールが外れたらブレーキを点検します。


頭12mmのボルトが入ります
この車両のリヤブレーキはドラムです。今回は簡単に外れましたがはずれないときはこんなふうにボルトを使って開けます。

ドラムを外した

ドラムを外しました。


異常なし
シューの残りも問題無し、フルード漏れも無し。健康です。



続いてフロント。フロントはディスクブレーキです。
パッド残量よし。




ピストン側も均等に減っています。

窓からピストン側のパッドが見える



ディスクの厚さはパッド交換の際にディスク研磨が可能かどうかを判定するために測定します。パッドのほうが早く減るのでこちらの残量はパッド交換時以外測定することはありません。ちなみにこのディスクの限度値は19mmみたいですね。
限度値



さてホイールを取り付けます。このときバルブを下にしておくと後でカバーを取り付けるときに楽です。





バルブを下に





そして取り付けの際もインパクトを使いますが・・・
締め付けるときは



出力を抑えて締めすぎないようにしましょう。

出力「2」



すべて締め付けたらタイヤが付くまで車両をおろします。


トルクレンチで締める
トルクレンチを110Nmに設定してすべてのホイールナットを確実に締めます。このときにホイールナットが回らないならインパクトの設定が強すぎです。


締め終わったら車を下ろしきってカバーを取り付けます。
ここで先程バルブを下向きにしておいた恩恵が受けられます。

カバーを取り付ける
カバーの溝にバルブを合わせてバチン。



オイルを入れます。この車両はオイル交換のみの場合は3.4lが規定ですがここのディーラーではディップスティックのMAXまで入れるようにしていて、そのために300mlほどプラスします。

オイルの蛇口


3.7リットルくらい





キャップを閉じる
注ぎ終わったらキャップを閉じてエンジンを掛けます。



ぴったりで嬉しい
ぴったりです。嬉しい。

最後に点検した部分のキャップがきちんとしまっているかをもう一度確認してボンネットを閉めます。

ひとまず終わり

一通り終わったら車両チェックをします。


これは・・・
その最中ボディーに白い線を発見・・・いつの間に・・・これにはがっかりです。


ぴろろ~ん


と思いきやこれは蜘蛛の糸でした(笑)。一瞬ドキッとしました。




そして最後に作業報告を書いて作業は終わりです。




自分の乗る車は自分で面倒を見たい人だったのでそれがかなってとても嬉しいです。
残り一ヶ月ほどですが最後まで事故なく大切に乗ってあげようと思っています。







最後までご覧いただきありがとうございました!

CIVIC ミラー交換

右のミラー交換を任されました。 割れたミラー これでは安全に走行できません。 スピーカー兼カバー こちらのスピーカー兼カバーを取り外すのに実はドアトリムの上部を剥がす必要があります。端から、割れないように少しずつツメ、ピン...